売買価格値下がりしました。。


僕は住む家に関して賃貸派です。
正直、一生賃貸暮らしでもいいと思っている位です。
MET不動産部でも様々な種類の建物をご紹介していますが、
そういった色々な建物を転々としながら、
それぞれの地域や建物に合わせた生活を送ってみたい。
とすら思っています。
そんなコトを大学の頃から考えていて、
それはこれからも変わらないんだろう、、
と、ある種固まっていた僕の価値観を揺さぶるヤツと出会いました。
 
古民家も、昭和レトロな建物も、大谷石の蔵も、
沢山見てきました。
しかし、
一敷地内にそれらの建物が全て入っているヤツとの出会いは初めてでした。
 
古民家も好きだけど、
戦後のメタボリズムな建物も好き。
ついでに言ってしまえば、大谷石蔵も好き。
なんて欲張りな貴方の要望に応える贅沢な物件。
 
 
母屋は和風建築普請が円熟し、技術的にも最高潮に達していた第二次世界大戦以前。
そんな近代木造建築の円熟した技術で作られた昭和9年築の見世と数寄屋風住居。
 
母屋の横を抜けて敷地の奥には戦後の高度経済成長を迎えるにあたって、
積水化学工業と建築家大野勝彦が共同開発した、
キッチンやバスがあらかじめビルトインされたコンテナ型の名作住宅「セキスイハイムM1」
 
敷地北側には1960年代以降生産されていない手掘りの大谷石の蔵。
物置も入れると敷地内に建物が4棟。
 
もう、取材しながら、無言でカメラのシャッターを押しまくってしまいました。
昭和の建築史の一遍がこの敷地に閉じ込められている様な宝箱の様な物件。
 

ただ、これだけ大きくなってしまうと迷うのが使い方。
部屋数は全体で20部屋。
水回りは母屋とセキスイM1にキッチンもトイレもお風呂も有。
水回り2もセットあります。
ここまでくるともう、驚きを通り越して笑えます。。
 
使い方は暮らす人次第でいろいろ工夫ができる建物群。
2世帯住宅として使うのはもちろん
居住棟と仕事棟で分けたり、
趣味の家として使うことも出来ます。
普段の生活と空間を分けてお部屋を使いたい方にオススメかと。

もしくは、小学生以上の子供がいる方なら、
家出用の家として、一棟取って置くなんてコトも、、
しかしその場合、水回りが付いていると自立心が芽生えて帰って来ない危険性があるので、
夕飯の頃には自動的にお腹をすかせて帰ってくるシステムのためには
籠もり場所としては水回りのない石蔵が無難な所。

 
あと、もし自分達で使い切れなければ、
賃貸に出してしまい、賃料収入を得ることも可能です。

個人的にはセキスイM1をシェアハウスとして貸し出し、
石蔵も店舗として貸し、ローン返済以上の賃料収入を得つつも、
母屋の見世部分を作業スペースにしつつ、奥に住まう。
という感じがスタートしてはいいのではと思います。
 
ちなみにこの物件を不動産広告の間取り表記で書くなら
9SDK5LDK3R1S
、、、どこぞかのパスワードかと思う様な感じになってしまい、
書いてみたものの苦笑い。
そんな物件。
(中村)